漫画

ふと読みたくなったので。
初見時は何故か全然気付かなかったですが、物凄く古賀亮一の影響を受けてる漫画だったんですね。
理屈で古賀亮一を再現するとこうなる、みたいな。
以前も書きましたが、ともすれば他作品を無節操に切り張りするだけになりがちなパロディギャグを
何とかして最低限のレベルに引き上げんとする丁寧さ・真摯さは、今時貴重であると思います。
ただ、理論を経由させているが故に、ネタの爆発力では古賀亮一に及ばなかったり
そういう努力に関しては一切を放棄している(ように見える)久米田康治畑健二郎の漫画ほどブレイク出来ないのは
言葉では物凄く納得できるんですが、心では全く理解できない事態であります。
あと、この漫画に対して「プロなら自分のネタで勝負しろ」的批判をする人には
何と云うか…若井おさむを「古谷徹のパクリ」と評するような不毛さを感じます。
パロディがギャグとして一段か二段低い位置にある事は否定しませんが、そういう方々は
あらゆるパロディを視界からシャットアウトする苦労を自分からすべきであって、
パロディという表現形式が認められている業界の方を否定する権利は持ち得ないのではないかと。
荒木飛呂彦だって気に入ってたんだし、いいじゃん。