テイルズオブハーツ

クリアしました。戦闘とかシステムについてはあんまりわかんなくて、やたら攻撃力が高い星塵絶破を5000回使ってただけなので、お話についてだけ。
なんといいますか…メインキャラから村人に至るまで片っ端から「昔家族を失った悲しみ云々」みたいなトラウマのオンパレードで、なんか鬱陶しいおはなしでした。ケータイ小説じゃないんだから、ストリーガウの幼少時の思い出とかいらないよ…。別にナチュラルボーン拷問フェチでもいいじゃん。
もちろん、現実にそういうこと――ある出来事に後の人生全部が規定されてしまうこと――はあるのでしょうし、逆にまったく原因のない行動というのもたぶんない。トラウマをベースにしたキャラクター造形という手法それ自体にも問題はない。
けれど多くの場合…現実の猟奇殺人とかでもそうですけど、性格とか行動の原因をそうそう一つの出来事に還元できるもんじゃないと思うし、このお話はちょっとやりすぎだと思う。スピルリンクっていうシステムがなぁ…。スピルーン集めの段階ではまだ、ジアビスはさぞ人気があるんだろうナ、くらいの感想だったんですが。
ただ、こういうものをドラマだとか人物描写の深みだと思って受容する層は確実にいて、このシリーズのメインターゲットはそういう層なのであろうから、それでいいんだろうとは思います。ラタトスクに続いて「胎児に寄生する偉そうな三木眞一郎」みたいなのを平気でやっちゃう所も含めて(これは穿ち過ぎかなぁ…でも遊佐浩二がいたりロニだけ援技が3つもあったり「僕参上」とか、やっぱり故意だと思う)、まごうことなきブルーカラー式量産型ゲームなのだなぁと。たぶん、こういう枠組みの見方をすること自体が間違いなのでしょう。
結論としては、65時間もやったので面白かったってことで。