あかほり外道アワーらぶげ

全十三話視聴終了。総括。
勿体無いアニメだなあと。
DVD修正がどの程度入っているかは判りかねますが、作画もそれなりの品質で安定していたし
見ていて飽きない全体のテンポの良さは、流石コスモス荘・シノブ伝まついひとゆき
声優がモデルのキャラクターとか、知ってる番組がそのまま登場するのも、単純に楽しい。
それだけに、協力している他所の番組の扱い方とか、脚本の温さが非常に惜しいと思う次第で。
別の言い方をすれば、発想とか演出は笑えるけれど、それで終わっていると云うか。
いい話をやろうとしている、外道乙女隊では特にそう感じます。
意図的にこのレベルに抑えてると云う見方も出来ますが、真面目にやった方が笑えると思うんだけどなあ。
このアニメに限らず、「王道」や「お約束」と「記号」を履き違えた人間が多すぎる気が。
この傾向が最大限に発揮されたアニメが例の… いや、言うまい。
パロディも多かったですが、レベルの低い物が大半で。
これだけの素材があれば、もっと面白い事はいくらでも出来た筈なんですが。
これがあかほりさとるの限界か…と断じたい所ですが、この番組自体が、あかほりだから実現出来た側面を多分に持ってるんですよね。
冷静に分析すると、決して良く出来てはいないんですけど。
コラボであったり、一番組内に二本の企画があって、OPが毎週交代する等のアイデア
今までに無い新しい試みとして、評価しても良いと思います。
二年後、三年後には意味不明な部分も多いと思いますが、業界初のアニメバラエティ番組らしいので。
消耗品としてなら高品質だろうと。
少なくとも私がここ数ヶ月で見たアニメでは、上位にランクするですよ。関智一とかPOAROを差し引いても。
脚本がもう少ししっかりしていれば、私の中では名作になっていたでしょう。
オープニングは中毒性ありますね。
「他人に提供する歌は名曲」と自ら豪語するとおり、POAROが作った外道乙女隊の歌のセンスにはただただ敬服。
伊福部崇の脚本は…期待した程では無かったな、と。劇中の彼は面白かったですが。
オーディオコメンタリーの関智一は最高の一言。DVDで見て正解でした。
この手のアニメでコメンタリーを充実させてくれるのは有難い事です。
追記…最終回のコメンタリーを見たら、最終二話はネタ的にはそれなりの品質を持っていたのだなと。
やるじゃないか、あかほり